アメリカ出国時にI-94の返却を忘れてしまったら

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日本など諸外国からアメリカに行くには、そのほとんどのケースで飛行機を利用して入国する事になります。この場合、仕事や留学等の長期滞在を目的としての渡航や、その他特殊な事情があるのではない限り、事前に ESTA を取得する事で、ビザはもちろん、入国カードの記入さえも必要ありません。

「前置きは不要、そのまま本題へ!」という方は、下の目次から直接ご希望の内容へお進みください。

I-94 とは?

しかしカナダ、もしくはメキシコからの入国となると事情が幾分異なります。

両国はアメリカと東西に長く国境を接しており、多くの人々が陸路を通じて行き来しています。陸路経由でアメリカに入国する場合、上述した空路での入国とは違い、入国を証明する1枚の紙がパスポートに止められるのですが、これが I-94 と呼ばれるものです。

I-94 には有効期限が記載されていて、一旦アメリカを出国した後、その期間内に再度陸路からアメリカに入国する際に新たに I-94 が発行される事はありません(入国回数を制限されたアメリカビザで入国する場合は除く)。

繰り返しますが、これはあくまで陸路でアメリカに入国する際にのみ発行されるものであり、空路での入国時には発行されず、その際パスポートにはスタンプが押されるだけです。

陸路でのアメリカ入国について

陸路を通じてアメリカに入国する場合、空路経由と大きく異なるのが、ESTA を事前に申請しなくても良いという点です。申請しておくと入国がよりスムーズであるようですが、陸路の場合少なくとも必須ではありません。

その代わりに必要となるのがこの I-94 で、初めて陸路からアメリカに入国する場合や、前回取得した I-94 が既に有効期限を過ぎている場合に、入国時に取得しなければいけません(ESTA の有無を問わず取得が必要です)。

取得には、国境ゲートの審査官の指示に従い、車を国境警備局の建物外に停めた上で、中に入って入国手続を済ませる必要があります。

申請費用:USD6

支払方法:現金もしくはクレジットカード

この際、パスポートにイラン、イラク、シリア等のビザがあると、取得に時間を要する 可能性があるので、時間には余裕を持ってお出かけください。

特例

尚、空路でアメリカに入国後、観光等短期滞在の目的で一旦カナダやメキシコに出国し、その後アメリカに陸路で再入国する場合、陸路からの入国歴等を問わず、基本的に I-94 の取得は必要無いようです(カナダもしくはメキシコでの滞在期間が1ヶ月を超えない場合に限る)。

I-94は返却する必要があるのか?

原則として返却義務があります。

入国には時間がかかる事が多いアメリカですが、出国となると審査すら無く完全スルー。つまり、各個人がアメリカ国内で何日間滞在したのかについては、その記録が無いという事にもなりかねません。

空路で出国する場合には、航空会社の乗客名簿等を通じて出国が確認できる為問題ありません。しかし陸路で出国すると、アメリカ側からすればその事実を確認する方法が無くなってしまいます。

空路での出国については、チェックインの際にカウンターで返却する事も可能です。

I-94はいつ、どこで返却する?

それでは陸路から出国する場合、I-94 はいつ、どこで返却すればいいのでしょうか?

カナダ、もしくはメキシコへの入国時、入国審査官に渡す事ができます。

しかし、これはあくまでもカナダでの例になりますが、入国審査官の方から I-94 について触れて来る事は皆無です。あくまでカナダの入国審査官なので、他国で発行されたものには「我関せず」というのが基本的な姿勢なのかも知れませんが、特に有効期間がまだ長く残っている場合、次回のアメリカ入国時にまた使えるから(=再度お金を払って新たに申請する必要が無い)でもあります。

それでも返却していなかったら?

特にカナダ在住者で、国境から近くに住んでいる場合には、旅行や買い物でアメリカまで出かける事は少なくありません。そうなると「また行く機会があるだろうから」と考えて、自分から返却を申し出る事もせず、気がついたらそのままになっていた、などという事もあり得るかと思います。

有効期限がまだ残っている場合

まだ期限が残っているのであれば、買い物がてらもう1回アメリカまでお出かけというのもありです。それが叶わない場合、空港にあるカナダ国境サービス庁(Canada Border Services Agency)まで持って行くと、そこで返却する事が可能です。しかしこの方法に関しては、空港が近くに無い場合には難しいだけでなく、どこの空港でも受け取ってくれるのかは不明です(少なくともトロントとモントリオールの空港では、それぞれ返却が可能との事)。

以上いずれの方法も取れないようであれば、アメリカまで郵送して返却する事ができます。

郵送先住所:

郵便で送付する場合

Coleman Data Solutions

Box 7965
Akron, OH 44306
Attn: NIDPS (I-94)
USA

FedEx か UPS を利用の場合

Coleman Data Solutions

3043 Sanitarium Road, Suite 2
Akron, OH  44312
Attn: NIDPS (I-94)
USA

既に有効期限を過ぎてしまった場合

一旦有効期限を過ぎてしまうと、基本的には郵送での返却になり(郵送先住所は上記のとおり)、出国した事を証明する書類を同時に提出しなくてはいけません。

例としては、飛行機の利用の場合であれば搭乗券、それ以外のケースになると、アメリカ出国後の入国先でパスポートに押されたスタンプのコピー(空白ページを除く全ページのコピーが必要)などの他、アメリカ出国後に在住国で発行された給与明細(発行日が明記されている事)、同じくアメリカ出国後に他国でのトランザクションがある事を示す銀行口座明細、クレジットカードのレシートなどがあります。

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