モンクトンで日本食を作りたい

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モンクトンの郊外へと引越して来て早1ヶ月が過ぎました。元より田舎に住む事に対して特段の不安は無かったと言いつつ、どうしても「食」に関してだけは、さすがに全く気にならなかったと言えばウソになります。

前編でも触れたとおり、当地に於けるアジアの食材の貧しさと言ったら「絶望的」としか表現しようの無い有り様です。そして「恐らくは」と、ことわりは入れておきますが、モンクトンのみならず、ニューブランズウィック州全体で同様の状況なのではないかと想像します。

前編  カナダ国内での引越

しかし「絶望的」が即「皆無」を意味するのではなく、極限られた場所で、極限られたものであれば、何とか購入する事はできるようです。

モンクトンで入手できるもの

モントリオールからやって来た私は正直ちょっとビックリしました。日本食材の専門店など無いであろう事は分かっていましたが、それでも韓国の方が経営されるスーパーさえあれば大丈夫、だなんて余裕かましていたら、結果「そんなまさか・・・」でした(涙)。

調味料

日本食を作る上で必要不可欠のもの、まずは調味料から挙げていきましょう。

醤油、味噌、酒、ポン酢、(みりん)

以上・・・

ちなみに、醤油とポン酢は日本産ではなくアメリカ産のキッコーマン、酒は料理酒ではなく普通のお酒(「月桂冠」)です。またみりんについても、本みりんではなく、「みりん風調味料」になります。

その他に「調味料として括るには」と思い外したもので、日本食を作るのに頻繁に使うごま油は、「かどや」の製品が売られています。北米でのシェアは70%にも達するそうで、大変ありがたい事に、日本産でありながらも異様に高いというイメージではありません。またラー油も韓国スーパーで売られているのを見て、これは早速購入させてもらいました。

野菜

基本的なものとして、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、大根、きゅうり、キャベツ、レタス、トマト、白菜、ホウレンソウ、ブロッコリー、生姜、にんにくなどは、全てローカルスーパーで入手可能です。

それ以外に、日本ではあまりお目にかからないような種類も豊富にあり、栄養価がとても高く「青汁」の原料にもなるケール、色もカラフルで食欲をそそるスイスチャード、にんじんがそのまま白くなったようなパースニップなどは、この田舎でも手に入ります。

その他

お米、カレーのルー、そば、油揚げ、海苔、わさび、豆腐、しらたき、えのき茸、納豆等は、1ヶ所でその全てが揃うような便利なお店も無ければ、いつでも必ずストックがある訳でもないのですが、一応モンクトンでも見つかるには見つかります。

モンクトンで入手できないもの

上記「入手できるもの」と同じ順序でご案内していきます。

調味料

めんつゆ、粉末だし(例:「ほんだし」)の類はありません。「粉末だしが無いなら自分でだしを取る!」などと張り切ってみたところで、粉末だしすら売っていないような田舎では、鰹節も昆布もいりこも入手できる理由など当然ありません。

パックの鰹節、だし昆布、そして「ほんだし」が下記の「食材を購入できる場所」の1番初めに紹介するお店で売られているのを新たに確認できました!また韓国製のいりこも同じお店で取り扱いがあります。(2017年8月19日)

更に、味覇(ウェイパー)、コンソメ、塩麹、柚子胡椒、山椒、ソース(とんかつ・ウスター・中濃全て)、和風ドレッシングもありません。マヨネーズはメーカーを問わなければ当然ありますが、海外メーカーのマヨネーズは正直別物とも言える程の代物なので、特にマヨラーの方でどうしても日本のものが欲しければ、遠くに出かけた際にでも大量購入しておきましょう。

ちなみにここまでに挙げた調味料でコンソメ以外は、モントリオールでその全てが入手可能でした。トロントやバンクーバーであればそんな事は恐らく当たり前で、更に多くの種類が揃っているのでしょう。

野菜

気がついてみたら、モントリオールでは売られていた里芋をモンクトンでは見かけませんし、カブ、ゴボウ、小松菜、水菜、大葉、ミョウガなどもここでは手に入りません。

その他

思い浮かぶものを手当たり次第に挙げると、ひじき、わかめ、高野豆腐、切り干し大根、かんぴょう、寒天、青海苔と言った乾物や、きな粉、片栗粉、ふりかけの類、カレー以外のルー、梅干しや各種漬物、ぬか漬けの素、こんにゃく、昆布茶、お餅などは、残念ながらこれまでに見かけた事はありません。

わかめについては、下記の Main Stop Convenience and Oriental Market で取り扱いがあるのを確認できました。(2017年8月19日)

食材を購入できる場所

ここまでに書いて来たように「無いものづくし」である中でも、一応日本食に使われる食材を購入できる場所は数ヶ所あり、それが町の各所に分散しています。しかしモンクトンのように車が無ければ生活などとても成り立たない町では、つまりどこに出かけるのも車での移動になるので、その点についてはあまり気にならないかとは思います。

1. Main Stop Convenience and Oriental Market

ダウンタウンから程近い場所に位置する韓国の方が経営されるスーパー。他のお店同様規模は小さい中でも、お米(カリフォルニア産)や味噌、納豆等が入手できる他、手作りキムチや、韓国各種ラーメンのカートン売りなど、食事を準備するのが面倒な時に重宝するアイテム、そして恐らく韓国でよく使われるであろう焼肉用の肉や魚類も冷凍の状態で売られています。

住所:1383 Main Street, Moncton(地図を表示する

2. AK Korean Food and Grocery

こちらも韓国人の方の経営によるスーパーで、軽食屋さんも兼ねている1軒です。どちらかと言うと後者がメインになっているようで食材購入の買い出し場所としては不足感が否めず、1度お邪魔した際にカナダでは珍しく豚の薄切り肉を置いてはいたものの、見た目からして鮮度には難があり購入には至りませんでした。

住所:247 Killam Drive, Moncton(地図を表示する

3. Atlantic Superstore

カナダ全土でスーパーを運営するLoblawsグループが沿海3州(ニューブランズウィック、ノバスコシア、プリンスエドワード)で展開するブランドで、モンクトン市内にも2店舗ある、いかにも北米らしい大型スーパーです。こちらには醤油、ポン酢等の限られた調味料が置かれている他、広くとられた野菜を売るスペースでは、もやしや青梗菜を含むアジアの野菜も一部取り扱っています。

住所:165 Main Street, Moncton(地図を表示する)/ 89 Trinity Drive, Moncton(地図を表示する

4. Dai Lam Trading(大林貿易) オススメ!

町の中心からは幾分離れた場所にあり、お店と言うよりは倉庫といった見た目のこちら。モンクトンエリアの中華料理店への卸売りをメインの業務にしている会社ですが、個人で訪ねても買い物が可能です。経営は中国から移民して来られた方によるもので、特に中華で使うような野菜は恐らくモンクトンで最も豊富な品揃えを誇り、他の場所では見られないレンコン、業務用サイズのたけのこの水煮に、普通のスーパーで買うと高いえのき茸も比較的安く手に入ります。ちなみに野菜の多くはカナダの西海岸から運んで来ていて、基本的には水曜日と土曜日が入荷日になるそうで、その日のお昼過ぎに行くとちょうどいいのだとか。

こちらでの買い物の注意点が3つあります。まず場所が分かりづらい点。倉庫の目の前にはトラックが停まっている事が多く、外からでは入口や看板が見えずに行き過ぎてしまいがちになる事。2点目としては、中で働いている人は皆さん中国から来ている方々で、英語はあまりお上手ではない感じですので、もし中国語ができれば便利です。最後に、野菜を購入したい場合には、倉庫に入ってすぐの場所ではなく、更にその左奥にある冷蔵倉庫に入って箱の中から欲しい物を探す必要があります。

住所:17 Somers Drive, Moncton(地図を表示する
注意:グーグルマップでは「Tai Don Trading」として表示されていますが、正確には「Dai Lam Trading」になります。また住所にある Somers Drive は倉庫の横側に1本入った道で、実際の入口は Caledonia Road に面しています。

8 コメント

  1. 私もモンクトンに住んでる日本人です。老鳥さんの気持ちめちゃくちゃわかります。
    中国語お上手ですね。羨ましいです。我也會講中文。

    • マナミさん、初めまして。モンクトンに住んでおられる日本の方からコメント頂戴できてビックリしています。それに中国語がおできになられるなんて。こちらにお住まいになられて長いのですか?

        • 私は住んでいるのがモンクトン市内ではない上に、こちらに越して来てまだ3ヶ月にも満たず、日本人の方をお見かけした事すら1度しかありません(モンクトンで土曜日にあるウイークエンドマーケット?でお2方お見かけしました)。モントリオールでは外に出かける度に見かけた中国人の方々も、たまにモンクトンに出かけた際に遭遇する程度です。

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