ケベック移民の前準備

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ケベックに実際に移住してからまず初めにこなした事については既に書きました。

http://laoniaode-jp.com/what-i-completed-in-the-first-two-weeks-after-landing-in-quebec/

http://laoniaode-jp.com/what-i-completed-in-the-first-two-weeks-after-landing-in-quebec-2/

順番こそ逆になってしまいましたが、今回書くのは移住して来る前の準備段階、その主だったものについてです。正直そんな事は、ケベック入りして毎日忙しくしているとすぐに忘れてしまいます。幸い中国語ブログの方で記録に残しておいたものがあるので、そちらの内容を元に整理し直してみたいと思います。

フランス語の勉強

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Class by starmanseries

これからケベックに移住しようとされている多くの方とは違って私はフランス語ができません。CSQ取得の為の面接が終了したその場からとにかく「francisation」、つまりフランス(語)化をやたら強調されるので(渡された書類も全てフランス語のみでしたし)、その辺りからようやく少しは危機感が生まれ、勉強しなくてはいけないと、実感として覚え始めました。

CAD1500を上限とする学費の払戻制度

これについてはどちらのブログを拝見してもあまり触れられていないようでしたが、CSQ取得後から移住するまでの間に、ケベック州政府がカナダ国外で提携する学校でフランス語を勉強した場合、ケベック上陸後にCAD1500を上限として学費の払戻を申請できます

提携する学校については、世界各地のアリアンスフランセーズを中心にその一部がウェブサイト上にも紹介されているものの、日本や、私が当時住んでいた香港にある学校はリストに含まれていません。ただ香港に関しては、リスト上に記載は無いものの、当地のアリアンスフランセーズでクラスを受講すれば払戻の対象になると面接官に言われましたので、日本で受講を希望される方も、やはり面接終了時にご確認されるようお勧めします。

私自身は学校に通う時間が無かったので、まずは初期段階で独学するのに適当な教材を揃える事から始めてみました。

教材を揃えてみる

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遥か昔に中国のアリアンスフランセーズにてほんの少しは齧った事があり、当時使っていた教材と中仏・仏中辞典は手元に残っていました。ただ、文法書などは日本語で書かれているものの方が丁寧な傾向にありますし、レイアウト的にもより見やすい事もあり、日本のAmazonから教材を取り寄せました。

以上の文法書2冊、辞書1冊からなる計3冊です。

その内ケータイ「万能」フランス語文法は初級者から中級者まで使え、現在フランス広文典はどちらかと言えば中級者以上向けの文法書のようです。この2冊とプチ・ロワイヤル仏和辞典はいずれも、フランス語学習者のブロガーの方や、またAmazonでも平均して評価が高かったので購入しました。これまでに実際使っているのはケータイ「万能」フランス語文法だけですが、入門レベルにある私でも使い易く感じています。

航空券の購入

ここでは目的地がモントリオールである事を前提に書きますが、その前に1つ気になっていた事があります。それは、

ケベック州への移民はケベック州の空港でランディングしなければいけないのか?

この問題については英語の掲示板でも様々な異なる意見が散見され、どれが正しい答えであるのかは正直最後までよく分かりませんでした。他の州で入国しようとすると入国そのものを拒否されると言う人、若しくは「ケベックに移民し、ケベックで生活する」意向を疑われ、とにかくいちゃもんをつけられて大変だと言う人が居れば、日本人のブロガーさんで、トロントでランディングしても何も聞かれなかったと言う方もいらっしゃいました。

ただ、ケベック州の移民局のサイトに以下のような文面があります。

If you arrive at the Montréal-Trudeau International Airport after transiting through another Canadian airport

(カナダ国内の別の空港からモントリオール空港へと乗り継いだ場合)

www.immigration-quebec.gouv.qc.ca

それはつまり、入国地点が必ずしもケベック州ではなくてもいい、そう理解して問題無いのだと考えます。ただ、それまでに苦労に苦労を重ねてようやくランディングと相成った時に、まだリスクを犯す必要性があるのか、それとも無いのか。それは個人個人の価値観で、後悔の無いように決めるべきものですが、私自身は直接モントリオールでランディングするのが無難であると判断し、そちらを選択しました。

モントリオールへのルート設定

現在日本・カナダ間には、バンクーバー、トロント、カルガリーへのフライトがあり便利ですが、どうしてもランディング地点をモントリオールにしたい場合には当然使う事ができません。そうなると所要時間や、便の多さに乗継のスムーズさ、チケットの値段等全てを考慮した際に、やはりアメリカ経由が最も取りやすいルートになってきます。

米系大手各社、特にユナイテッド航空とデルタ航空は日米間を結ぶフライトが多く、アメリカで1度乗り換えるだけでモントリオールまで行けるルートが組みやすいです。またユナイテッド航空の場合、全日空とは同じスターアライアンス加盟会社としてコードシェアもしているので、ユナイテッドでの発券で実際の運航会社が全日空というケースもあり、それを狙ってのルート設定もできます。

コードシェア便ってどんな便?

ただし、アメリカを経由して第三国への乗継をする場合、原則としてアメリカ到着時に入国審査を受け、受託手荷物もピックアップした上で預け直す必要があります(一部の空港を除く)。そのため、空港の外に出て観光をする予定が無くてもESTAの申請が必須です。

ESTAの申請方法を記入例付きで徹底解説!

ESTA申請公式ウェブサイト

ESTAはあくまでもビザ免除プログラム対象国のパスポート所持者が、プログラムの対象となる場合にのみ申請が必要になるものです。日本のパスポートを持っていても、プログラムが適用されない例外もあり、その場合にはビザを申請しなくてはいけません。

http://laoniaode-jp.com/applying-for-us-visa/

アメリカのビザを取らなくてはいけないぐらいであれば、別の国を経由してモントリオールに行きたい!という方はこちらもご参考ください。

http://laoniaode-jp.com/i-wanna-go-further-away/

こちらに紹介しているルート設定で、日本からの出発で最も難度が低いのは北京経由でのモントリオール行きかと思います。北京での乗継では入国審査を受ける必要はありませんが、パスポートには乗継のスタンプが押されます。

eTA(電子渡航認証)は必要?

2016年3月15日から施行された新しい規則で、カナダ入国ビザが免除されている国籍のパスポート保持者が、カナダに空路で渡航、またカナダで航空機の乗継をする際に必要な新しい要件です。

ビザ免除プログラムの対象となる日本国籍者が移民資格を認証された際には、COPR(Confirmation of Permanent Residence)のみが発行され、ビザがパスポートに貼られる事はありません。この場合もeTAを申請しなくてはいけないのでしょうか?

この点については、まだ実際にはeTAが導入されていなかった時に香港にあるカナダ領事館に問い合わせたところ、eTAの申請が必要との回答があり、私も早速CAD7.00の料金を支払い申請しました。

しかしこの件に関しての正しい答えを、後に移民局のウェブサイトで発見する事になります(私が申請した当時はまだ記載の無かった内容です)。

No. If you are from a visa-exempt country and have been issued a Confirmation of Permanent Residence document, you do not need an eTA.

www.cic.gc.ca

問い合わせた時点でまだ施行されていなかったとは言え、領事館でも間違った情報を提供してくれるところにカナダらしさすら感じてしまいますが、この具体例があったが為に、今後カナダに移民される方々にとって参考となる情報がまた1つできたと思う事にします。

尚、ビザを必要としない観光や商用目的でカナダに入国する場合でも、移民局では新たに2016年9月29日までを猶予期間に設定し、この期間中ビザ免除プログラム対象国のパスポート保持者は、事前にeTAを取得していなくてもカナダへの飛行機の搭乗や、カナダへの入国を拒否される事は無いそうです。

移民向け保険の購入

Insurance by GotCredit
Insurance by GotCredit

海外旅行保険は適用外

カナダの公的医療保険は州ごとに規則が異なりますが、ケベック州においては通常ではランディングの翌月から数えて3ヶ月目の1日から保険が発効しますので、それまでの期間対応し得る保険に別途加入しておく事で、万一の事態が発生した時にも助かります。しかし、日本で購入可能な海外旅行保険については、各社対応が異なるものの、日本から出発し再度日本に戻る観光、留学や駐在であるのが原則であり、本来移民目的での渡航については適応外なのだそうです(例:契約条件についてのご質問 – AIU海外旅行保険)。

移民も掛けられる保険「Visitor Plan」

そこで検討したいのがカナダ国内の保険会社で扱っている「Visitor Plan」。インターネット上で出発に先だって加入しておく事で、現地に到着した時点からカバーされるようになります。保険については何も無ければ無駄に終わるのも事実ですが、新たな土地での生活を始めるにあたっての安心料として決して大き過ぎる出費ではありません。

一例:

Total Number of Coverage Days: 31 days
Type of Coverage: Single
Age of Applicant: 39
Coverage: CAD15,000.00
Deductible Amount: CAD0.00
Trip Interruption: No
Primary Residence in Canada: Quebec
Total Amount: CAD70.31

各社保険料比較サイト;
Vistors Insurance

保険会社ウェブサイト:
Manulife
RBC Insurance
Blue Cross

到着後の一時滞在場所確保

現地に頼れる人が居て、数日でも居候させてもらえるのであれば、もちろんそれに越した事は無いのですが、相手方の事情も考慮すると実際には難しいケースも多いのではないでしょうか。その場合にはどうしても他に宿を確保する必要が出て来ます。そこでお勧めするのがAirbnb。最近では日本でも「民泊」という言葉が聞かれるようになって来た中で、Airbnbはその先駆者的サイトとして世界中で多くの旅行者に利用され、ホテルに代わる新たな宿のカタチを提供してくれています。

Airbnbのススメ(メリット・デメリット)

Airbnbを利用する上でのメリット。

1. 幅広い値段設定
安いところから高いところまで多くの選択肢があります。ホテルと比較した場合にはかなり安いイメージです。

2. 豊富なロケーション
大都市になればなるほど、町の至る所で部屋が貸し出されているので、より希望に近いロケーションが選べます。

3. 融通がきく部屋の借り方
「まるまる貸切」、「個室」、「シェアルーム」の3種類があり、予算やプライベート的要素等と照らし合わせながら部屋探しができます。

もちろんデメリットもあります。

1. ルームキーの手渡しが必要
ホテルであればいつでもレセプションに人が居るのとは違い、オーナーからルームキーを受け取る必要があるので、相手の都合も考慮して到着時間を決めなくてはいけません。

2. 結局は人様の家
スタッフが居てベッドメイキングをしてくれる訳ではありません。もちろんルームサービスだってありません。ホテルで慣れている人にはあまり向いていないかも知れません。

3.双方の信用の上で成り立っているという事実
ゲストが約束の時間通りに到着し、部屋をきれいに使うつもりがあったとしても、オーナーが時間を守らず、ゲストの到着前に部屋の掃除すらしておらずではあまりに残念です。オーナー以外に対応してくれる人は居ません。

メリットとデメリット、それぞれありますが、私自身がモントリオール到着時の一時的な滞在場所として選んだのはAirbnbで見つけた場所でした。元々ホテル代の高い町なのでお得感がありますし、オーナーの住むアパートに部屋1つだけを借りる事で、相手の時間さえ許せば町についていろいろと聞くチャンスがあるのはとてもよかったです。

そうだ、卒煙しよう

金丝猴

喫煙者でない方には全く関係の無い話ですが。日本と比較した際にカナダのタバコはとても高く、ケベック州の場合で日本の1.5倍程度の価格で売られています。

2015年4月時点での統計がこちら。私もそれまでに生活していたのが日本であったなら決心できたかも知れません。しかし、移住先がケベック州であった事が災いしました。高い、高いと言われるカナダのタバコですが、ケベック州であれば実は私が住んでいた香港より安いのです。その差CAD1.21程。更に挙げるとすれば、モントリオールの歩きタバコ率は相当高いですし、ご丁寧にも吸い殻入れが至る所に林立しています(その割には道にそのまま捨てられた吸い殻も大量にあります)。これはモントリオールに生活していて、さすがフランス文化の町らしいと思わせられる点でもあります。

ここに挙げた事など結局は全て言い訳にしかなりませんが、今なお卒煙には成功していません。

とても参考になるブログ

海外への引越ですから、出発前にやるべき事は無数にあります。しかし私自身は日本ではなく香港からの移住であった事もあり、日本にお住いの方々が何をするべきかについて実体験を元にしたご案内ができません。そこで私も参考にさせて頂いているとても有難いブログをご紹介したいと思います。

海外移住に海外赴任!渡航前にやることリスト(無料PDFダウンロード)
海外移住、海外赴任、留学にワーホリ。海外に長期滞在する際に、何をどう準備すればよいか、半年前から渡航直前までのチェックリストにしました。PDFでダウンロードも可能です。

2014年からご家族でノバスコシア(その後オンタリオ)にお住まいの方が書かれているブログで、どれも参考になる内容ばかりですので、移住先がどの州であるのかを問わず、これからカナダに移民される方は是非お読み頂ければと思います。

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