クック諸島へのいざない

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南太平洋上に数ある島国の中でも、サモアやトンガにフレンチポリネシア(タヒチ)を知る人は多くても、クック諸島まで知っている人に出会う事はほとんどありません。ましてやクック諸島最大の島までもがラロトンガ島などという名前だから余計に勘違いが起きやすくて、「それってトンガの事じゃないの?」なんて言われたりも。

そう言う私自身も、クック諸島の名を知る事となったのはそもそもユナイテッド航空でマイルを貯めていたのがきっかけです。

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同じように少ないマイルで往復航空券に交換できる目的地として、ハネムーン先としても人気のタヒチや、「天国にいちばん近い島」で日本でもその名を知られるようになったニューカレドニアがありながら、クック諸島がユナイテッド航空のマイラーの中で注目されているのには何かしら理由があるはず。そのように考え、ネット上で掻き集めるようにして探した情報が教えてくれたのは、ただそこには青い海と空があるという事だけでした。

日本からクック諸島へ向かうのには、最低でも1回の乗継を経て、それも移動に相当の時間を費やさなくてはいけません。海の美しい場所は数多くある中でどうしてこの国なのか。そう不思議に思ったのなら、もうその時点で旅は始まっているのかも?

旅に出るのに必要なものは何ですか?ちょっとばかりの体力と好奇心、他にプラスアルファが1つでもありさえすればいい。そんな風に思っているのは私が独身で、自由気ままに過ぎるからでしょうか?確かにそういった部分もあるのかも知れません。でも今回実際にクック諸島を訪れる機会を得て改めて思いました。まだその「ちょっとばかりの体力」が残っていて、最高に美しい海がそこにあったから旅に出て来たのだと。そしてちょっとでは収まらぬ好奇心があってよかったとも思いました。

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クック諸島に滞在した計5日間、快晴と言えるような天気では決してありませんでした。それでも海の青さはそのままに撮れないのがとても残念になってしまう程でしたし、そんなに不思議な青が存在している事実にしても、どうして自分がこの星に生まれて来たのかなどという、きっと普段であれば直接的な関係性を見出す事すら難しい問題から考えさせられたりと、いろいろな想いがとめどなく湧き起こり、それこそこの島を訪れた者のみが体験できる最高のアクティビティなのだと感じました。

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今回メインで訪れたのはクック諸島の中でもラグーンの美しさで知られるアイツタキ島。そのラグーンと離島巡りをする1日ツアーに参加する以外、この島にはいかにも観光客向けと言えるようなスポットはありません。信号が無ければ、街灯すらほとんど無い島では、夜になれば日中以上の静けさに包まれます。日が昇り、沈むに任せて営まれる人々の生活とそのリズムは、海外から訪れた者と言えども例外になるチャンスすらも無い程。ただ満天の星を眺め、海風のささやきを聴き、ヴィラのデッキで焚いた蚊取り線香の煙に巻かれながら、その全てを邪魔してしまうのが惜しいかのような小さな声で目の前に座る誰かと話し、そして時に沈黙し、時が訪れたならベッドに横になる、それだけの島です。でもその「それだけ」にこの上無い贅沢を感じられる島です。

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クック諸島、行ってよかった。

帰って来てからも、改めて、余韻に浸っています。

もしかしたらまた行くかも知れません。ラグーンツアーで出会った、過去20年間に17回も彼の地を訪れているという日本からのご老人のように。

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Rarotonga, Samoa & Tonga, 7th Edition Nov 2012 by Lonely Planet

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