気づけば初夏を迎えていたモントリオール

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この町に移住してわずか1ヶ月後の5月初めに一旦香港に戻った頃には、まだ雪が散らついたりと春さえも迎えたのか分からないような天気が続いていたモントリオール。その後も日本領事館のメルマガによれば5月半ばにも小雪が舞ったそうで、まさか帰って来た時には町中緑に包まれた姿に一変しているなどとは予想すらできずに、タクシーが自分のアパートの目の前に着いたにもかかわらず、その緑のせいで全く気がつかなかったほど。

羽田からは関空、ロサンゼルス、バンクーバー、トロントと4度もの乗り継ぎを経てようやくモントリオールに帰着。ただでさえ時差ボケがキツい体質な上にそんな長旅で、帰って来て既に数日を過ぎても相変わらずひどい時差ボケの体を無理やりにでも起こそうと、日中に散歩に出かけてみました。

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歩いたのは住み家から程近いセントローレンス川沿い。まだ4月の頃に1度歩いてとても気に入った場所です。前回でも充分美しさを感じられたのが、約2ヶ月の時を経て緑溢れる景色へと変わり、更に美しさを増していました。この町の青い空は相変わらずで、あちこちを飛び交うカモメの白と一緒に心に染み入るようなグラデーションを生み出してくれます。

冬が長く、夏が短いというこの町では、人々もまだ始まって間も無いであろう夏の太陽を満喫しています。ジョギングやサイクリングを楽しむ人が居れば、長い長い川沿いの道を犬を連れてどこまで歩いて行くのか、そんな人を横目に見ながら芝生に横になる人も。みんなが待ってましたとばかりに、それぞれのスタイルで今日という日を過ごしていました。初めてこの時期をモントリオールで過ごす私には、それがどれほどに貴重であるのかも分かりませんが、そんな人達を見ていれば、ただでさえ美しい景色にもより愛着が湧いて来るかのようです。

MTL160630009_resizeそして昨日7月1日はカナダデー。日本で言うところの建国記念の日に当たる1日。ところ変われば祝い方も変わると言うもので、日本では最も忘れられがちな祝日でもある建国記念の日と比べ、こちらのカナダデーはとても賑やかで、市内の中心地では道を封鎖してのパレードが行われました。道の両側にはカナダを全面に出したいでたちの人が連なり、行進して来る参加者達と「ハッピーカナダデー!」と声を掛け合っていました。

印象的に映ったのは、カナダの国旗を手にしたり、カナダ色のシャツを身につけ、キャップをかぶった人達の多くが明らかに移民らしき人であった事。もしかすると偶然私の居た場所ではそうであっただけなのかも知れませんが。まだこちらに来て間も無い私からすれば、その人達がこの国に対してどのような感情を抱いているのかは幾分興味があるところでもあると同時に、何年かが過ぎた後に自分がどのように捉えているのか、そこは興味だけではなく、不安な気持ちを抱えつつ想像したりもします。まだまだこちらでの経験も何も無い私ですが、今同じような立場におられる方の明るい未来を祝福したいと思います。

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日本と香港と比較すれば気温も湿度も低いモントリオールとは言えども、日差しの強さは決して無視できないもの。日焼けを気にする人でなくとも、熱射病にはならないように気をつけなくてはいけない程です。ショッピングモールやファストフード店に入ればクーラーも効いていてホッと一息つけるのですが、あちこちに点在する教会にちょっとお邪魔するのもいいかも知れません。ただの休憩所として入るのでは気も引けるものの、そこは宗教の別を問わず、美しく、荘厳で、心の落ち着く場所。普段感じられない事を感じ、考えが及ばない事に気がつける場所でもあると思うのです。

昨日訪れたのはダウンタウンにある教会だったのですが、私が住むVerdun地区にはde l’Égliseというその名もそのまま「教会」という地下鉄の駅があり、まさに教会が駅のそばにそびえ立っています。今回戻って来てみると昼間はいつも入口が開いているので、ここ数日中にスーパーに行く道にでも改めて訪れてみたいと思っています。

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