PRカードの発行を待たずしてカナダから出国したら

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Au Canada by Samuel Auguste

それはまだランディングどころか、COPRすら入手できていなかった昨年(2015年)8月の事。貯めていた航空会社のマイルを使って旅の予定を立てました。それが来月に行くクック諸島への旅で、つまり当時から数えたら10ヶ月も先の予定です。

カナダの移民申請はそれまでにも嫌と言う程時間を要していて、どうせCOPRもすぐには下りないだろうと勝手に想像していました。きっとこのまま当分連絡など来なくて、既に受けていた健康診断も、結局は期限までにCOPRの発行が間に合わずに再度受けさせられるのだろう(同様の事例はネット上でも見ていましたから)。そう思っていました。

しかし実際には、その後11月末に香港のカナダビザセンターにてCOPRが発給され、それはそれはホッとしてうれしくもあったのですけれど、はて、これはどうしたものかと考えたのでした。

私は健康診断を去年の5月下旬に済ませました。移民局のウェブサイトにもありますが、健康診断の結果は1年間に限り有効であり、移民のステータスで初めてカナダに入国する、つまりランディングもその期間内に完了する事を求められます。よってCOPRの有効期限も同時期、今年の5月下旬に設定されていました。でもクック諸島への旅は6月からです。あなたならキャンセルすべきかと悩みますか?

私も「どうしよう?」と悩んだとは言え、それでもキャンセルの選択肢は全くありませんでした。では何を悩んだのか?

それはカナダへの再入国に際して必要となるPRカードの問題です。

早々にランディングを済ませる事ができればよかったのですが、私は都合により今年(2016年)の3月下旬にならないと、カナダに向かう事ができない状況にありました。3月下旬にランディングを済ませ、その他の手続きを完了してから一旦カナダを離れ、6月上旬にクック諸島まで旅するのは、充分な時間的余裕があるように思えます。でもそれはあくまで私個人にとっては充分な時間であると言う事。移民局にとっても充分な時間であるとは言い切れません。

年末年始の頃、PRカードの発行に要する時間を移民局のウェブサイトで度々確認していたのですが、初めて確認した時には40日前後であったのが、その後次第に日数を増やし続け、最終的には最大で105日(!)にまでなっていました。さすがにこれにはカナダへの移民を目指す人が世界中から集う掲示板でも悲鳴が上がっていましたが、そんなに時間がかかってしまっては、カナダを離れる前にPRカードを入手できる可能性など全くのゼロです(その後3月下旬にランディングした際には35日〜50日の間で推移していました)。

そこで2つの異なるケースを想定し、対応方法を考えました。

カナダ出国後、再入国前にPRカードが発行される場合

カナダに再入国前にはPRカードが発行される、若しくはそう考えられるケースはよくありがちなようで、ネット上で最も多く見られる対処法は、PRカードの郵送先には親類や友人宅の住所を指定し、カードが送られて来た後で海外まで転送してもらうというもの。再入国までに時間的余裕があり、また転送先の輸送事情も考慮した上で問題無いと判断できるようであれば、こちらが最も確実な方法でしょう。

DHLやFedEx等の国際宅配便ではなく郵便を使う場合、カナダポストの評判も決してよくないようですので、事前にどのサービスで転送してもらいたいのかを指定しておけばより安心できるかも知れません。ちなみにカナダの郵便料金は非常に高く、カナダポストのXpresspost(EMSに相当)を利用すると、料金面で国際宅配便と大差ありません。

当初、私は自身がこのケースに当てはまる希望を捨てた訳ではなく、後述する「再入国時になってもまだPRカードが発行されていない」状況になってしまったとしても、少しでもスムーズに事を進められるよう、双方に対処し得る準備から始めようと考えました。そこで調べたのが飛行機のチケットです。

これは香港発の場合ですが、この時に分かったのは、モントリオールまで直接購入するのと、一旦アメリカ西海岸まで飛び、再度別切り(バラ)で西海岸からモントリオール行きのチケットを購入するのとでは、値段は後者の方が逆に安かったという事でした。そしてこの状況は、香港からよりモントリオールに近いアメリカ東海岸まで1本で買うのと、香港から西海岸で切って別途東海岸まで買う場合でも同じである事が確認できました。

分かりやすく書くと以下のようになります。

香港発アメリカ東海岸行き > 香港発アメリカ西海岸行き+西海岸発東海岸行き

それならわざわざ最後の最後まで待って、値段が上がってしまってから買うのではなく、まだ安いうちに西海岸までのチケットを先に手配しておき、再入国までにPRカードが入手できていれば、西海岸からモントリオールまで、入手できていなければ、西海岸から東海岸までを改めて手配する事にしました。その結果購入したのがロサンゼルスまでのチケットです。

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間にアメリカを挟む理由については下記をご参照ください。

再入国時になってもまだPRカードが発行されていない場合

再入国時にまだPRカードが発行されていないケース、またはそのように予想されるケースを含みます。これこそまさに私自身のケースですでした(2016年5月13日解決済)。そしてこの問題に対処する為にネット上で調べ、一部行動に移していました。

尚、以下の内容については不確実な要素が含まれています。同じ状況でカナダへの再入国を計画している方は、改めてご自身でお調べ頂き、最終決定をしてください(結果につきまして当方ではその責任を負いかねます)。

カナダの在外公館 / ビザセンターでTravel Document(永住者渡航証)を申請する

Travel Documentとは本来、カナダの市民権若しくは永住権を持つ人が、PRカードを紛失等の理由により再入国時に提示できない場合に代わりとして用いるもので、PRカードがまだ発行待ちの状況でカナダに再入国したい場合には、これを取得するのが採るべき方法なのだそうです。

ただこれにも問題点があり、

発行までにかかる時間が長い

期間中パスポートを預けなければいけない

カナダ国外での滞在期間が長くない場合には申請すら難しく、また今回私は日本ではなく、市民権も永住権も無い香港に戻って来ており、原則として随時パスポートの携帯を求められる為、この方法は諦めざるを得ませんでした。

アメリカを経由して陸路で再入国する

Permanent residents (PR) of Canada must carry and present their valid PR card or permanent resident travel document (PRTD) when boarding a flight to Canada, or travelling to Canada on any other commercial carrier.

I need to leave Canada and I do not have a permanent resident card. Can I later return to Canada without a PR card?

こちらは移民局のウェブサイトにある内容です。まずこの部分だけを見ると、飛行機、電車、船を問わず、公共の交通機関を利用して入国する場合には必ずPRカードの提示を求められるそうですが、つまり公共の交通機関を利用しない場合についてはこの限りではないものと理解できます。試しにネット上で探してみると、例えば、自家用車でアメリカに日帰り旅行した人が、カナダ再入国時にはパスポートを提示するだけで問題無い、という声が散見されます。

上記のcommercial carrierに対して、公共の交通機関ではないprivate vehicleと見做されるのには、

Some examples of private vehicles include, but are not limited to: a car, truck, motorcycle, or recreational vehicle that you own, borrow, or rent. It is a vehicle not available for public use.

I need to leave Canada and I do not have a permanent resident card. Can I later return to Canada without a PR card?

本人が所有する車だけではなく、他人名義の車やレンタカーも含まれます。

しかし、ウェブサイト上の同じページには、private vehicleでカナダに再入国するに際し、

There are other documents you can use to enter the country.

I need to leave Canada and I do not have a permanent resident card. Can I later return to Canada without a PR card?

使用できる「その他のドキュメント」という表記もあり、そのドキュメントについての詳細が別ページで紹介されています。これを素直に理解するのであれば、PRカードの代わりに利用可能なドキュメントという意味になり、その場合には、PRカード若しくは別ページで紹介されるドキュメントを所持する場合にのみ再入国を許可するという事が「原則」であると判断すべきかとは思います。ただ現実として、ネット上ではその「原則」に相反する内容が大変多く見つかり(日本語、英語、中国語を問わず)、厳格には実施されていない印象を受けます。

以上の判断により、私自身はPRカードがどうしても入手できない場合に、アメリカを経由し、レンタカーを借りて再入国を試み、その際にはパスポートとCOPRのオリジナルを提示する事に決めていました。前述のとおりロサンゼルスまでは既にチケットを購入しており、ロサンゼルス以遠については、バーリントン(バーモント州)まで飛んでレンタカーを借りるか、最悪バッファロー(ニューヨーク州)に向かい、徒歩でナイアガラにある国境を越え、電車を乗り継いでモントリオールに行く計画を立てていました。

しかし残念ながら(?)、最終的には想定していたよりもかなり早くPRカードが発行された事が判明し、転送を依頼していた友人を通じてカナダに再入国する前に入手できる事が確実になった為、陸路移動の必要性そのものが無くなってしまいました。よって、こちらに書いた内容の確証ができない事を改めてご説明し、あくまでも参考程度に理解して頂けるようお願いします。

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