こちらニューブランズウィック州のモンクトン郊外は今年ホワイトクリスマスを迎えました。ホワイトクリスマスと言えば聞こえこそいいのですが実はただの猛吹雪。それも交通に大きな支障を及ぼす程のもので、正直あまり有難いものではありません。

去年は冬が訪れる前からニュースなどで厳しい寒さになると言われていたのが、その後気温がそこまで下がる事も、雪が沢山降る事も無かったように記憶しています。あくまでも想像の範囲内と言ったところでしょうか。

ところが今年は結構寒い。私が去年一冬を越したモントリオールとここモンクトンでは一概に比較できないものの、少なくとも天気予報からはモントリオールも今年は随分気温が下がっているように見受けられますし、モンクトン(の郊外にある海沿いの小さな町)については海から吹き付ける強烈な北風の影響もあって、厳寒地仕様のコートと車が無ければとても外に出かける気になりません。

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カナダ産の暖かいコートは、コヨーテやグースなど動物由来の素材を多用しているとして、動物愛護団体などからは批判の声が少なからず上がっているのも知りつつ、カナダ東海岸の寒さではそれが無ければ生きてもいけぬと去年モントリオールで買ったもので、自分なりにこの一着の為に犠牲になってくれた動物にも感謝しながら着ています。実際大変値段の張るものですし、もちろん一冬二冬と言わず、一生モノとして着ていけるように大切にしたいと思います。

ちなみに最近は日本でも流行っているそうですが、日本仕様に作られたそこまで暖かくないものであれば、正直カナダ産のコートでなくてもいいような気もします。元々機能を重視して作られたものであって、そこまでスタイリッシュとも思えませんし・・・。

コートも、そして同じく冬の必須アイテムである寒冷地仕様のブーツも、モンクトンでは選択肢があまりありませんので、これからこちらに住まれるという方であれば、可能な限りトロントやモントリオールなどでの購入をご検討される事をオススメします。

トロントやモントリオールのような大都市に住んでいても車は必需品と言う人も少なくありません。特にお子さんの居るご家庭などではそうなのでしょう。しかし、これは以前にも書いた事ですが、私自身はモントリオールで生活する中でその必要性を感じた事はありませんでした。地下鉄も町の規模相応に4路線が走り、バスなどはルート毎に本数の違いこそあれ町の中を縦横無尽に行き来していたからです。

ところがこちらニューブランズウィックの片田舎ではどうでしょうか。地下鉄はもちろんバスすらも走っておらず、ここでこそ車はまさに必需品です。この地域の中枢都市であり、ここから20km程の距離にあるモンクトン中心地ではまだお情け程度にバスが走っていても、ここからそのモンクトンまで行ける手段はタクシーを呼ぶ以外にほぼ皆無。日頃の生活でどれだけ節約に拘る人であっても、最低車が無ければ逆に余計な出費がかさむ結果となり、もはや節約という言葉が虚しく響くだけ。車を持つ事は贅沢でなく、あくまで生活する上での最低条件として捉える他無いのが現実です。

そんな場所だからこそ、運転に際しても特に注意が必要なのは言うまでも無く、中でも冬タイヤの着用はほぼ必須と言っていいものです。カナダではオールシーズンタイヤで冬を乗り切る人も多いとは聞きます。しかしそれも大雪に見舞われる事があまり無い場所に限っての話。そして冬の運転で怖いのはもちろん雪だけでなく路面に張った氷も同様で、海から強風が吹き付けるような当地では氷も張りやすい為、普通のスタッドレスタイヤではなく、スパイクタイヤを着用している車も少なくありません。

尚、スパイクタイヤは舗装路面の摩耗の原因となるのに加え、同時に発生する粉塵が健康被害を及ぼすという欠点もあり、カナダでもオンタリオ州南部など使用が禁止されている地域もあります。しかしニューブランズウィック州では、州政府が冬の期間中はオールシーズンタイヤではなく冬タイヤの着用を提唱しており 、スパイクタイヤについても毎年10月15日から5月1日の間でその着用が法律で認められています。

ちなみに、ニューブランズウィックでは路面が比較的きれいに整備されており、雪が覆って見えなくなった凹凸にはまって車を痛めてしまうような事はあまり無いでしょう(ケベック州と比べるとかなり運転しやすく感じられます)。

近くには大都市も無く、州全体の人口を合わせても1つの大都市に遠く及ばないような場所ですから、物資の輸送にはよりお金がかかり当然物価にも影響します。ここに越して来て気がついた点の1つに物価の高さがありました。同じスーパーで同じものを購入しても、以前住んでいたモントリオールと比較するとどうしてもこちらの方が高くつきます。カナダでは外食をすればそれなりの出費になりますし、こんな田舎にもなれば外食したくてもその場所すら多くはありません。結果どうしても毎日自炊をせざるを得なくなります。そしてそこに物価の差が直撃します。特に冬の間は野菜などの値段も上がっている気がしますし、かと言って唯一激安価格で購入できるじゃがいも(安い時には 5kg で CAD2 程度)ばかり食べる訳にもいかず、こればかりは「ニューブランズウィックに住むのならこういうもの」と諦めています。

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そうそう、値段という点からまた車の話へと戻ってしまいますが、ガソリンの価格はモントリオールよりも随分安くて済み、リッター当たり CAD0.15 近く安いようです。いかんせん車が無ければ何もできない田舎ですから結構助かります。

こんなにも「陸の孤島」的なモンクトンの郊外ではありますが、住んでみると全然悪くありません。英語で話そうとも、フランス語で話そうとも、みんながフレンドリーでとても親切にしてくれますし、大都市で生活する中では無かった様々な「気づき」があります。大半の人が選びそうにないこの場所も、私自身いつまで住んでいるのかは分からないのですが、やって来て後悔するどころか逆によかったと思っているんですよ。

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