カナダ国内引越後の手続諸々

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引越するともなれば、移動の前からてんてこ舞いの日々が続く事になりますが、実際には引越してからの方が色々と忙しかったりします。州によって異なるルールが設定されているようなカナダですので、運転免許1つをとってもそれまでとは状況が違うのが当たり前で、州を跨いでの引越の場合、ただ荷物の移動を済ませるだけではなく、そういった点についてもよくよく調べた上で手続に入らなくてはいけないので、結構面倒に感じてしまうのはどうにも否めないところです。

引越前にやるべき事は? ↓↓
カナダ国内での引越

ここでは ニューブランズウィック州 に引越した私自身のケースを例に、到着後にこなした事を順を追って書いていきたいと思います。前述のとおり、州によって状況が大きく異なる場合がありますので、あらかじめご承知おきください。

登録済み住所の変更

今や家族や友人と手紙でのやり取りというのは時代遅れなのかも知れませんが、それでも気づかない間にいろんな場所で住所を登録していて、案外頻繁に郵便物が届くものです。郵便の転送サービスを申し込んでさえいれば、前の住所に配達物があっても転送はされて来るものの、やはりここは早めに新しい住所に変更しておいた方がいいでしょう。

住所の変更をしておくべきなのは、

銀行口座
クレジットカード
在留届
納税関連のアカウント
自動車、住宅等の保険
各種会員カード

などがあります。その他年金や失業保険等についても、同様に住所変更の通知が必要になるかと思いますが、これらについては自身の経験がありませんので、細かい説明はここでは省略します。

銀行口座

普段の引き出しや預け入れについては、住所を変更せずとも特に不都合は無いかも知れませんが、銀行からの郵便物が届いたり、また電話でのやり取りで住所が確認されたりするような場面がある事も考えられます。

尚、引越前の住所が記載された小切手は、引越後もそのまま使用する事が可能なのだそうです。

クレジットカード

これもまた銀行口座と同様、何しろお金に関するものですから、引越したら真っ先に住所の変更をしておきましょう。銀行のウェブサイト上で簡単に変更できます。

在留届

日本国籍を保有し、海外に住所を定めて3ヶ月以上滞在する場合、その地域を管轄する日本の在外公館に在留届を提出するよう、旅券法で義務付けられています。既に提出を済ませている人が住所を変更する場合、同じ在外公館が管轄する区域であっても、またそうでなくても、外務省のウェブサイト上で変更届を提出する事ができます。この際、在留届を提出した時に設定済みのパスワードが必要です。

もし在留届を未提出である場合には、この機会に提出する事を検討してみてはいかがでしょうか。

納税関連のアカウント

既に1度でも確定申告をした事があれば、CRA(カナダ歳入庁、国の税務当局)のウェブサイトで個人アカウントを作成する事ができ、そのページを通じて前回申告時に記入した住所の変更が可能になります。

例えば申告後のタックスリターンがある場合、小切手での支払を選択していると申告時の住所宛てに届く事になり、郵便の配送サービスを申し込んでいない限りは折角のリターンが手元に届きません。

自動車、住宅等の保険

これは各保険会社、また引越前とその後の住所によっても状況が異なるのかも知れませんが、私自身が TD で掛けていた自動車保険については、ケベックのそれを持ち越す事ができず、一旦キャンセルした上で、ニューブランスウィックで新たに加入する必要がありました(もちろんペナルティーなどは発生しませんでしたが)。

ただ、キャンセルをする必要の有無を問わず、加入者の居住地も保険料算出時の基準の1つとなる為、住所の変更については必ず先方に届け出なくてはいけません。これを怠ると、万一の事故などで損害が生じても保険金が下りない事態となります。

各種会員カード

会員カードと言っても多くの種類があり、旅行や出張が多い人であれば、航空会社、ホテルの会員カードを所持しているケースは少なくないでしょうし、また普段の食事や買い物でディスカウントやポイントを得る為に作ったカードなどは多くの人が持っているかと思います。特に後者の場合、比較的頻繁に広告やクーポンなどが送られて来る事もあり、引き続きそのカードを使うのであれば住所の変更を、もし今後は使わないと言うのであれば、そのキャンセルをする事も必要になって来ます。

州外に引越した場合に必要な手続

カナダでそれぞれの州で異なるルールが存在している事に関連し、面倒に感じる事の1つに運転免許証や保険証が各州それぞれのシステムの下に発行、管理されている点が挙げられます。1つの州で取得したのをどこに行ってもいつまでも使えるのではなく、別の州に引越した後、決められた時間内に引越先の州が発行するものに書き換えなくてはいけません。

運転免許証

カナダ国内発行の免許証を所持している人、中でも車が無いと生活が全く成り立たないような場所へと引越をする人にとっては大事な点です。私自身が今回越して来たのも車が運転できなければそれこそ死活問題と言っても過言ではない田舎で、20km程しか離れていない圏内の主要都市までですら定期運行のバスがある訳でもなく、24時間前までに電話で予約をしないと行けないぐらいです。

あくまでニューブランズウィックの場合ですが、他州発行の免許からの書換はとてもシンプルで、予約などは一切不要であるだけでなく即日発行というスムーズさです。しかしまずはその申請に際して必須となる書類を揃える必要があり、*これらの書類の一部 は引越後すぐには入手できないので、一定の時間を置いてから初めて申請ができるようになります。

* 光熱費の請求書・明細書、アパートの賃貸契約など、本人の氏名と州内住所が併記された書類が2部必要(詳細はこちらから)。手っ取り早いのは、オンラインバンキングを利用している場合、住所変更を済ませた後に Void Cheque を発行してプリントすると、必要となる2部のうちの1部としても認められます。

尚、日本の免許から直接ニューブランズウィックのものへと書換が必要な場合、当州では 他国・他州が発行した運転免許証を併せ持つことは違法とされており、当州の運転免許を試験免除で切り替えるには,日本の運転免許証を Service New Brunswick に預けることが義務 づけられているそうです(詳細は在モントリオール日本国総領事館ウェブサイトにてご確認ください)。同じ理由により、カナダ国内他州からの書換の場合であっても、ニューブランズウィックの免許を取得した時点で、それまで所持していた免許は没収となります。

ナンバープレート

こちらも車関連となりますが、州外へと転居した場合には引越先の州のナンバープレートに付け替える必要があります。ニューブランズウィックでは、運転免許証と同様、身分証明の他に当州在住である事を示す書類、そして引越前に在住していた州で発行された車両登録証明を提出する事で、申請したその場でプレートを受領する事ができ、一部の州で実施されているらしい車検(安全性や排気に関するテスト)等は特に必要無いようです。

また、ケベックなど一部の州では車の後方部分だけにナンバープレートをつければいいのに対し、ニューブランズウィックでは前後両方につける事が義務付けられています。

公的健康保険(メディケア)

他の多くの州と同じで、ニューブランズウィックのメディケアは申請後発効までに3ヶ月の待機期間がありますが、例えば6月25日に当州へと引越した場合であっても、実際には6月も1ヶ月目と見なされ、これに7月と8月の2ヶ月が加わって、9月から有効になる形です(詳細はこちら)。有効になる前は、それまで滞在していた州の保険をそのまま利用する事ができます(ケベック州の保険に関してはこちらに記載があります)。

ニューブランズウィック州に於いて、以上3点については全て Service New Brunswick でその申請が可能で、1つの窓口で同時に完了できます。ケベック州で免許とメディケアがそれぞれ別々の部署で管理されていたのと比較すれば、住民側からするととても便利に感じました。

電力会社

私が引越したアパートは空き部屋状態であっても普通に電気が通っていましたが(下見の際に確認しています)、実際に住み始めたら当然料金を払わなくてはいけませんので、電力会社に電話して氏名、住所、メールアドレスなどを伝えて新規顧客の登録をしてもらいました(ニューブランズウィックでは、電力会社 NB Power のウェブサイト上でも可能なようです)。

郵便私書箱

私書箱など規模がそれなりにある企業や公的機関ぐらいでしか用は無いように思っていましたが、カナダの田舎では決してそうではないようです。なぜそんなものが必要なのかと言うと、この田舎町では全ての家庭に対し直接配達が行われているのではないという嘘のような理由からです。

日本でも例えば集団住宅のような場所になると、1階に全ての部屋の郵便受けが用意されていて配送物はそこに入れられる形式が取られている事もありますが、カナダではそのような郵便受けが道端に設置され、その区域に住む人はそこまで取りに行くシステムがあります。

しかし、そのような郵便受けすらが設けられていない区域もあり、その場合には郵便局内にある私書箱を借りなくてはいけません。私の住む区域はまさしくその状況で、先日申請し、CAD18のデポジットを支払った上で鍵をもらいました。当然ですが郵便物が届いてもその通知等はありませんので、定期的に確認しに行く必要があります。

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